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時々しか書けない本と映画の下手な感想文

映画・本ジャンル雑多な偏愛ど下手感想文。全力ネタバレ注意で。

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スウィートホーム(日本ホラー映画)

亡き伊丹十三氏と宮本信子夫妻が共演したホラー映画であり、版権をめぐる
訴訟問題で、今はVTRも絶版、DVDも出ず、お蔵入りとなっている作品です。
30年前に没した間宮画伯の遺した壁画があると言われている間宮邸に
入り、壁画のドキュメントをするテレビ局クルーが体験する恐怖、という
ストーリーです。
恐怖というか、2人死んでるし、死に方も1人はなかなかにグロい。
観に行って当時大画面で観ましたし、ダビングビデオが家にありますが、
ビデオが観られなくなったので、昨日動画探すとありましたので、一応全部
観てから細かいところを思い出しつつです。


何しろ出演者が少人数。
テレビ局関係者が4人、連れてきた娘(レベッカのNOKKO)が1人。
キーマンになるガソリンスタンドの老人1人。
危険だからと鍵を渡す渡さないで揉める役所の人間が2人。
悪霊1人。
少なっ。

swh2.jpg


混乱せずに観れます。
ガソリンスタンドの老人を伊丹氏が演じていますが、車の下に
入り込んで修理点検中、失敗で押しつぶされそうになり、宮本信子さんが
ジャッキ上げて助けようとして、間違えて更にジャッキ下げてトドメ刺しかける
シーンは観客の爆笑を誘ってました。
この老人がいわくつき間宮邸の内情全てを知っている人であり、
カメラマンが知らずに壊した供養塔のことも気が付いて激怒しましたが、
こういうこと、役所の人間は知ってたんでしょうか?
祟りがなく、局の連中が無事なら、いい観光地になる、とか相談してたから、
祟りの噂は知っていたようですし、それで間宮邸を立ち入り禁止にした、
そういうことでしょう。
それならかなり無責任。いや、だから面白い。
壁画が「HOME SWEET HOME」というタイトル。
間宮画伯は待望の女児の誕生で聖画を思わせる幸福な母子の壁画を描き始めた、
それなのに、地下の焼却炉に入り込んだヨチヨチ歩きの娘が焼死したことで、
その画風を変えた、つまり、半身焦げた赤ちゃんや、赤ちゃんの棺桶を
描く、地獄絵のような方向性に変えてしまった。
同じように死んでも、娘を諦めきれなかった妻と違い、間宮画伯は
とっくに成仏してるんでしょうが、娘を強く求める間宮夫人はこの世に
残り続ける。
だから供養塔が必要だった…けど…あんな、賽の河原の石積みみたいな
不安定な供養塔、カメラマンがちょっと蹴っただけでガラガラガラですよ、
台風来たらひっくり返ると思うんですけど、ツッコんじゃ駄目?

カメラマンは半身境目がぐずぐず炙られて燃え始め、千切れた上半身だけで這い、
リポーター女性に連れてってよ…と服にしがみつくけど、恐怖で錯乱した
女性リポーターは工具でカメラマンを撲殺し、パニックを起こした末に、
カメラマンがふざけて持ち出してきた斧が倒れてきて、車椅子に勢いで
座り込んだその顔の真ん中に斧ざっくり。その後ぐずぐず焼け溶けます。

霊能者の力を借りるとか、そういう路線じゃないホラー。
力を貸してくれたのは、ガソリンスタンドの山村老人。
彼は、連れ去られた他人の娘を、本人曰く「心の力」の源になる、自分を奮い立たせる
歌を歌いながら、臆せずに焼却炉に踏み込み、助け出します。
集中力で酒瓶を捻じり潰すことができる、
山村老人の「心の力」は霊に屈しない精神力と集中力でした。
結局、他人の娘を助ける、それと引き換えに、自分が焼け溶けてしまう、
そして他人であり、間宮夫人を目覚めさせる元凶となった三人に、
影が追ってくるから捕まるな、と必死で訴えながら溶け続け、骨となって
崩壊する、それが「心の力」だとすると、惨い話ではありますね。
どうぞ極楽へ。
この映画のキャッチコピーが確か
「心の力を私に下さい」
だったと思いますが、一人になった宮本信子さんが、NOKKOの
亡き母のワンピースを着て、つまり、疑似母として、
何度もその言葉をつぶやき、自分に言い聞かせます。
間宮夫人を母として求める心と娘を求める間宮夫人の心に勝つ、
その「心の力」で悪霊と対決するのが山場ですが、
おいおい、走り幅跳びしてるよ、とか
備中鍬(?)は一旦握ってもちゃんと裏返して攻撃するのか、とか、
他映画と違って、ここまで気を使ってるよ、らしき演出に、
ホラーなのに噴いてしまったあの日。

間宮夫人は、赤ちゃんを引っ張り出す時に自分も大やけどをした、
その姿で浮かび上がって悪霊として姿を現し、近づいてくる、
そのシーンが霊出現!という感じの和製ホラーで、
ほうほう、怖いやん、と思うんですが、
後は塊魂のように色々くっつけて、いや、本体から色々出てきたのかな?
とにかく膨れ上がってしまって妖怪じみてしまい、
全然怖くありません。
霊のままでいいのに。
妖怪や魔物になっちゃうと興ざめするのに。


swh1.jpg


いくら攻撃しようが、間宮夫人からの電撃攻撃なるエスパー紛いの
ショック攻撃で勝てない、それにNOKKOが土葬されていた
赤ちゃんの亡骸を返すと、
まるで聖母か菩薩のような姿に変わって浄化していく霊。
最初から返せばいいやん…。宮本信子さん、必死で
赤ちゃんの棺桶返さないよう、あくまで人身取引を訴えたけど、
NOKKOが返ってきたら、もう赤ちゃん渡せばよかったんじゃ?
ちゅーか、クルーの一人、リポーター役の黒田福美さん?が
憑依されて掘り出した赤ちゃんですから、
間宮夫人はそれを取り戻して浄化できると思うんですけど、
何かその時には足りないものでもあったんでしょうか?
んーと、その辺りのストーリーが納得できません。

山村老人を犠牲にしてまで取り返した娘をまた奪われて、
今度は自分が助けに飛び込んだ父、山城新伍氏ですが、
結局は助けたのは宮本信子さん、山城氏は、
山村老人が身を守るため、霊と対峙するために使っていた
本格的なお守りを持っていたために助かったというオチ。
あんたのお守りだって役に立たなかったじゃないか!とか
八つ当たりしてましたが、そのお守りに助けられたようで。

ツッコめばいくらでもツッコめます。
でも、最近のホラーにはない面白さはありました。
伊丹監督の作品は、ほとんど知りません。
「お葬式」とか「マルサの女」とか全然観てないんです。
面白いんだと思いますが、当時食指が動かず、そうすると
今改めて観たいとも思わないです。
「心の力を私に下さい」
これは、ホラー、霊を題材にする場合の基礎とも言えます。
霊に憑依される、霊に襲われる、その場合、怖がっちゃ駄目、
隙を与えちゃ駄目、相手より(気持ちが)強くなくちゃ駄目、
生きた人間のほうが強い、それがベースになります。
リングの貞子や呪怨の伽耶子は全然別次元です。
ただ、普通の霊には自分の強い心のエネルギーで勝てる、
大事な人間を取り戻したいというのは最高のパワーになるんだよ、と
説教くさいけど、意外にホラーにはないお話。
漫画の「恐怖新聞」でも、女の子の怨霊に憑依されたクラスメイトが、
インチキな教祖の言うとおり滝に打たれて修行しましたが、
本人は真剣に霊を祓いたがった、その気持ちもまた霊に勝つには
必要で、霊は浄化していないから小さな甥に憑くものの、
クラスメイトの少年からは離れた、というエピソードがありました。
これもある意味心の力、ですね。教祖はインチキで関係なかったでしょうが。


今現在ではYoutubeで5分割されてUPされていますが、いつ消されるか
分かりません。
トータルで1時間半ほどだと思います。

間宮夫人を演じていた人、誰か忘れましたが、女優業を続ける気は
ない、菩薩だったかな?を人生のテーマとしている、とかパンフレットで
コメントを寄せていたような記憶があります。



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ナント! 

これ、私もビデオを持っているのです!
8年前、どーーしても久しぶりに見たくなってレンタル屋で探したけどなくて、アマゾンでレンタル落ちのビデオを330円で買いました。
現在は4,000円ぐらいになってるみたい。
もうビデオデッキ持ってないし、売ろうかしら (*^皿^*)

当時のホラー映画としてはなかなか怖くてグロくて衝撃的でしたね。
今見たら別の意味で面白いですね。いろいろ突っ込めるところが(;'∀')
一番好きなシーンは、屋敷のホール的な所に噴水?プール?みたいな水溜まりがあって、後ろにフレスコ画があって、そこを探索してるシーンが好きというか、印象に残ってます。
ゆらゆらした水の光が壁に映って、これから何が起こるんやろ?!ってワクワクしたな~。

伊丹映画は好きで、『静かな生活』を除いて全部見ました。(これだけレンタルしてなかった)
今見てもすごい面白いです!『お葬式』はふつうだけど、『マルサの女』も『あげまん』も『スーパーの女』も超オモロイ!v-426

あっ、そういや『スウィートホーム』のファミコンゲームもやったわ!クリアしてないけどv-15
  • posted by エミリー 
  • URL 
  • 2014.12/13 01:36分 
  • [Edit]
  • [Res]

NoTitle 

エミリーさん ★

お持ちですか!え!そんなに値段が高騰中とは!
売ったほうがいいですね(笑)
この間amazonで、送料込500円でイラストエッセイ買ったら、すぐに、安くて2000円、平均5000円に高騰して、売ろうか…とちょっと考えましたw

そうそう、古屋敷よろしく謎の水溜りが薄気味悪くて、絵の汚れを取り払っていく、これからどうなんの…?と思ってたら、あの気味悪い絵でしょ?あの絵が見事に暗くて気持ち悪い!赤ちゃんの焼死体とか、掘り出したものと全く同じ小さな棺桶とか!

あ、そうそう。ゲームあるんですよね(笑)
お持ちとは。
どうすればクリアできるんですか?それは知らないです。

『あげまん』と『お葬式』は、テレビでやってたのを、すこーしだけ観たことがあります。
当時の邦画の中では印象的な撮り方の映画だな、と思ってました。
宮本信子さんが喪服で無表情でブランコ揺すってたシーンありませんでした?
わたしと母はさげまん(笑)
当時、あげまんって言葉、ちょっと流行りましたね~。
  • posted by ざくろ 
  • URL 
  • 2014.12/13 01:46分 
  • [Edit]
  • [Res]

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