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時々しか書けない本と映画の下手な感想文

映画・本ジャンル雑多な偏愛ど下手感想文。全力ネタバレ注意で。

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墓地を見おろす家(日本ホラー小説)

郊外、墓地が見えるマンションに越してきた、幼い一人娘のいる夫婦。
地下には各部屋に宛がわれたトランクルームもあり、愛犬を飼うことも
気遣うことはなく、墓地の側という環境を除けばいうことはない。
越してきてすぐ文鳥が死に、借家として住んでいた住人は次々と、
気味が悪い、怖くていられない、と退去していき、主人公一家、親しく
なった一家、管理人夫妻は途轍もない恐怖体験を共有することになる。

どうせねー♪と軽く読んで、とんでもなく怖いと思いましたよ。
怖いと言っても、もうわたしはいつものことで、怖さレベルを数字で
カウントする程度で、これはかなりの数字を叩きだしたに過ぎないですが、
借りていただけの人、それも霊感がある男性以外は普通の人だったのに、
みんな「怖い、普通じゃない」とみんな引っ越していくってどういうこと?
主人公の夫は全然そういうこと信じないタイプで、娘が地下で怪我をした
かまいたち現象を、管理人夫妻と一緒に調べるために地下に降り、
エレベーターが動かずに閉じ込められた、そこで起きた現象で初めて
このマンションが異常だと理解します。
エレベーターでしか地下から出られない欠陥建築、エレベーターが
動かなければ、どんな恐ろしい目に遭っても逃げられない、そして
もしエレベーターが押したボタンを無視して、また地下に行って止まって
しまったら、という恐怖が全員を包み込むわけです。
もう、誰も、このマンションの怪異を疑う者がいない、これが他のホラーと
違うところです。
普通は主人公が恐怖体験をして、誰にも信じられず、主人公南無~、と
いうパターンは見られますが、この物語は、引っ越せずに残された
三組が全て恐怖体験を味わいます。
ようやく引っ越しが決まった親子がマンションのエントランスを出ようと
すると、ガラス戸は開かず、エントランスのガラスが、白い手形で真っ白に
染まっていく、これ、怖い、怖すぎる。誰もいないんだもん、外。
引っ越す一家は勿論、見送りに出ている主人公一家も管理人夫婦も、
それを目の当たりにして、それぞれの反応は、常識の中で生きてきたはずの
大人であるからこその無力感が強く、恐怖度を引き上げます。
管理人夫妻が別の管理人の仕事を見つけて、また自分たちも出られや
しないんじゃ、と怯えながらようやくタクシーに乗って安堵すると、
タクシーの運転手が、寺の前で陰気な顔をした黒服の集団が、夫妻に
手を振って見送っていた、と夫妻に見えなかった連中のことを話す。
そして、主人公一家は、何でもいい、どこでもいい、と転居先を探すのに、
焼失したり、前住人が死んだりして、どうしても引っ越すことが出来ない。

魅入られたわけですね。

やっと引っ越し、と弟夫婦を前夜から呼んで手伝わせ、閉じ込められて
出られなくなった当日は、これはちょっと過剰でB級ホラー映画みたいに
なっちゃったんじゃないかというやり過ぎ演出に様変わりしてしまった
気もしないではないんですが、最後

………

あんたら人間ちゃうのにエレベーターで地下から上がってきたんかい!!!

と、忍び笑いを漏らす「何か」たちにツッコミたくなります。
その来訪に気付いたのは多分、命運を共にしたと思える哀れな愛犬のみ。


前半、引っ越し日に閉じ込められる、その時までの怖さはひときわ強いです。
閉じ込められてからも、マンションから見える都営住宅が無人になった理由を
夫が、こういう土地でこういうことだったんだろう、と考える、それはきっと
正しくて、人が住んではいけない土地だったんだろうと想像がつきます。
この一家が魅入られたのは何故だったのか。
夫の前妻を自殺に追いやった、二人の不倫が原因だったんではないかと、
これを最初に読んだ時からずっと思っています。

マジで怖いよ、この本。
つーか、最後の最後に、その1ページの広告が、また犠牲者出すんか!と
マンション管理会社が何も考えてないのも怖い。




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Comment

NoTitle 

これ怖いですよね。
小池真理子は好きで、昔の小説はよく読んだし、家に本もあります。
この小説はずいぶん前に読んだのだけど、怖くて読み返すこともできず、でした。
今も家にはあるからまた読んでみようかな?
年とって感情が鈍くなってきたので、あまり怖さを感じないかもしれないですね。

NoTitle 

知秋さん ★

こ…怖いです。
よく聞くホラーの怪奇現象の延長線上にあることが起きてるに過ぎないのに、それがこの人の手腕でするすると書きこまれて、想像を絶する勢いで手段を変えて襲ってくるのは怖いです。
マンション住人の全てがそれを知っている、逃げられる人は先に逃げてしまうのに、自分たちだけは明らかな妨害で出られないのが理不尽で怖い…。
一人でこういう目には遭いたくないですね。
でも、わたしも読むときは平然と読みましたし、夜中のトイレも平気で行きましたから、わたしという鈍い人間は、怖いと言ってもそういうレベルでしかなく、ホラーを読む値打ちがありません…。
読んだのは、これが角川ホラーで発行された20年ほど前だと思いますが、ホラー大好きな息子たちが、怖いー、怖いー、と楽しんでました
  • posted by ざくろ 
  • URL 
  • 2015.01/21 21:21分 
  • [Edit]
  • [Res]

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