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時々しか書けない本と映画の下手な感想文

映画・本ジャンル雑多な偏愛ど下手感想文。全力ネタバレ注意で。

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いぬばか 15巻(犬漫画)

ひのまるの里親探しはおかしな犯罪問題にまで巻き込まれかけたりと、
なかなか進みませんが、キムさんの人づてで、
犬を子どもたちの情操教育のために飼いたい、という理想的な
家族が見つかりました。
庭付き大きな一戸建て、子どもは兄妹、人の好い親、トライアルではなく、
もう飼うことを決めている、と喜ぶおかあさん。
雑種であろうと保護犬であろうと拘りは持っていない様子です。
子どもたちには犬を飼うことで学んでほしいことがたくさんあるからと。

inubaka15-1.jpg

優しい両親と、よく遊んでくれる明るい子どもたちに囲まれて、
里親一家に馴染んでいき、行儀も良いと母親にも喜ばれるひのまる。
そんな時、花火をしようとした親子、母親が目を離した隙に、
ひのまるの、火傷のトラウマを理解していない兄のほうが、
ひのまるの目の前で勝手に花火に火をつけようとします…。

inubaka15-2.jpg


すぐりの元に、ひのまるが妹のほうを噛んでしまったと知らせが来ます。
母親は、怒ってはいませんでしたが、やはり困惑はしており、
このまま飼い続けることは難しいという結論に。
また子犬を飼って、最初からしつけることで、子どもたちには、と。
犬は何の理由もなく人を噛まない、何か理由があるはずだから、
話してほしい、と必死で懇願するすぐりに、その場に唯一いた兄妹は
口を噤み続け、ひのまるは里親の西崎家から去ることに。

inubaka15-3.jpg


「短い間だったけどバイバイね ひのまる…」
と優しく見送る母親は、決して悪意を持つ悪い人ではありません。
子どもが原因なく噛まれたと思っているだけです。
ひのまるは成育歴も分からない、どんな性格かも完全には把握できない、
虐待の心の傷がどんな形で爆発するかも知れない、それを
引き取りはしたものの、大事な娘の手を噛んだとなれば、
これからの飼育に不安を覚えるのは母として当然でしょう。
こんな犬!と怒りを爆発させて放り出さなかったことに感謝です。
子どもたちの中には、とっくに家族になっていたひのまるの姿が、
思い出として浮かぶ。
こういう演出やめて。泣くから。
もう今はいない、わたしの犬たちの、こういった姿を思い出しちゃう。

期限が来て、鹿島さんの元にひのまるを返す日。
迎えにきた鹿島さんが連れて行こうとしても、ふんばるひのまる。
そこにやってきた、西崎さん父子(兄のほう)。
まだひのまるの里親は決まっていないか、と焦った様子でした。

兄はあの時、火をつけた花火をひのまるにくわえさせ、走らせようとして、
怯えて逃げたひのまるを、妹に無理やり捕まえさせたのでした。
強いトラウマからパニックを起こしたひのまるは、それから逃れようと、
妹の手を噛んでしまった。
それを自分のせいだと告白するまだ小学生の兄。えらい、えらいよ君!
簡単にできることじゃないです!

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西崎さんを見て尻尾を振るひのまる。もう、西崎さん一家が、ひのまるに
とっての飼い主なんですね。

もう一度、ひのまるの里親になりたい、情操教育目的なんて間違ってた、
犬の命に責任を持つ覚悟が出来ていなかった、今度こそ、という
西崎さんの申し出に、尻尾を振り続けるひのまるは引き渡されます。
鹿島さんが、犬を里親に渡す時にいつも読ませる、
「犬の十戒」

泣かせる。
これが、西崎家に戻り、幸せに暮らし始める、のびのびとした
ひのまるの姿に被さっていき、涙が止まらない深くて強い感動。

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子犬の頃から西崎家でそうしていたように、家族に、子どもたちに
心を許し、のびのびと幸せに暮らすひのまる。
最終回の、虹の橋で、ひのまるの姿はありませんでしたが、
ま、まだ生きてんのか?とびっくりした、それはまあいいとして。
こんな風に、ルーツも辿れない、年齢も分からない、処分寸前だった
雑種犬が、犬を飼うのに理想的で理解ある家庭に引き取られることは
数少ないです。
里親募集サイトでも、年齢不明、中型犬の雑種はなかなか引き取り手が
現れていません。
ひのまるは、幸運に恵まれた、たった一匹。

この「犬の十戒」
わたしが死ぬ時には側にいて下さい、は、決して、必ず側から離れずに
看取って下さい、じゃないと思うんです。
あなたの飼い犬として死にたいです、という意味だと捉えています。
看取れないことは少なくありません。
その後悔や悲しみから立ち直れない人も数え切れないほどいます。
犬は、最期に飼い主の顔を見たいと願う、それと同じぐらいに、
この人と最期まで暮らせて良かった、と飼い主を思い浮かべながら
逝く、とそう思っています。思いたい、という身勝手な願望かも知れません。

ひのまるのエピソードは、秀逸でした。
ペットショップとは離れた内容ですが、買うだけではない出会いがある。
そしてそれは、純血の血統書付を手に入れることだけが、最愛の犬と
出会う方法とは限らない、どんな犬ともお互いの愛情を深め合うことが
出来る、『いぬばか』はペットショップストーリーながら、そういうテーマ。
だって主役犬のるぱんが雑種で、もらってきた犬ですから。

そして、後半。
ひのまるの件を通して、るぱんの子に執着することを諦めたすぐり、
もしも繁殖を考えるなら、るぱんのルーツを辿ろうと田舎へ。
るぱん連れでタクシーに乗ろうとして、運転手さん嫌な顔をしますが、
東京から埼玉と聞くと態度急変で、るぱんも褒めまくり。
お金に困らないすぐり、ペットタクシーとか知らなかったようです。

るぱんの母犬は問題なし。
で、父犬は?となると、近所の大金持ち、藤田家にいるとのこと。
そこに行くとのことで、すぐりのおとうさん仰天。
一緒に行くと大慌て。
結局能天気なすぐりは一人で出かけ、若い男性の藤田と、るぱんに
そっくりな姉妹犬アムロ、そしてるぱんの父犬錦と会います。

それが、この藤田!
おかあさんは未だに知らず、捕まっていないすぐりの誘拐犯を
恐れてるですが、おとうさんは知ってました、この藤田が当時高校生で、
幼いすぐりを「可愛いから飼いたくなった」と誘拐して廃車に閉じ込めた、
変態でした。
表沙汰にしなかったのは、地元の資産家であり、おとうさんの会社が
傾きかけていることで巨額融資などを申し出て、高校生の息子を
見逃してほしい、と藤田の父が頭を下げて詫びに来たことで、
逆に資産家を敵に回せないと判断したおとうさんが、それを飲んだことが理由。

それが、まあ、大人になっても藤田はすぐりのストーカーやっていて、
哲平とすぐりが初めて会ったその場にもいたんですよ(笑)
その後、すぐりは東京に行ってしまったので、追えなくなってしまった。
うっかり、職場を教えてしまっていたすぐりをまた追って「わっふる」までアムロを
連れてきて、哲平と談笑などする藤田は、一見まともな好青年なんです。
ストーカーといっても、何だかちょっとズレてる。
すぐりの下僕とか公言してる、危害も加えるつもりはない人。

その藤田の愛犬アムロが、バイクにはねられてしまい…次巻に続きます。








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