QLOOKアクセス解析

時々しか書けない本と映画の下手な感想文

映画・本ジャンル雑多な偏愛ど下手感想文。全力ネタバレ注意で。

Entries

残穢-住んではいけない部屋-(日本ホラー映画)

予備知識を入れろ!と親子で原作を読んでおいて、
映画『残穢-住んではいけない部屋-』を次男と観てきました。
公開日からすぐだったせいか何なのか、結構ガラガラ。

(2016年8月28日画像キャプチャして改稿してあります)

畳を擦る音がする、それが発端のマンションのある一室。
一瞬見える帯。

zane02.jpg
zane03.jpg

何が怖いって、予告動画のこれが一番怖い絵じゃないか。

zane04.jpg

ただ、畳を擦る帯=首を吊った和服女性のイメージだけど、
こんなもんがいるかも、と思って一人暮らしを続ける
久保さんは鋼のメンタルだと尊敬する。
いや、実はわたしも似たような経験を新婚時代にしていて、
「鬱陶しい」
と襖閉めて寝てしまった経験が…わたしはホラー観るのに
向いてないというのがこういうところにですね…。

怖いか、と言うと、原作より怪奇現象エピソードの順序を
変えたことは成功したと思われます。
怖がらないからか、とばっちりを食わない作家の主人公
「私」のもとに、「今何時ですか」の公衆電話からの
気味悪い電話がかかってきて、新築の家の人感センサーが
誰もいないのに点く、これもほぼ最後。

zane16.jpg

梶川氏が引っ越してまでついてくる怪奇現象に耐え切れず
縊死したアパートのその部屋に、事故物件は安いからと
喜んで入居したおおらかな山本くんが、トシエさんの
首吊り霊を夜中に見て悲鳴を上げる、それをラストに
持ってくるのは、後味悪く、すべてが解決することで
終わるのがよしとされるホラーの中で、別の王道をゆく
ホラーの元祖といえると思います。
いや、今はホラーは後味は悪いものなのか。
その中で、被害に遭った人たちは、意味不明のまま
怖がってる理不尽な後味悪さ。
そしてそれは住人が逃げる、つまり引っ越すと、
感染するように広がっていくし、同じ霊現象が表れるとは
限らない。

zane17.jpg
人が縊死した部屋だから安いと気楽に一人暮らししてて、
夜中に別の縊死した、こんな霊見りゃ悲鳴も上げるわ。

関わったどの家も、たぶん「穢れ」はついて回っていて、
幼いころのことを覚えていない美都ちゃんの誕生パーティでは
後ろで赤ちゃんが這い、赤ちゃんの泣き声が聞こえ、
聞き込みに行った一家では、子供たちが天井を見上げている。
全然解決の糸口が見つからない穢れの連鎖。
大家の伊藤さんのところに、自分の縊死で迷惑をかける
ことを梶川氏が詫びにくるシーンも原作より盛ってあり、
伊藤さんが部屋に戻ると、梶川氏が部屋に立っている、
ジャパニーズホラー特有のカメラワークです。

zane06.jpg


こういうカメラワークには、わたしも次男も慣れていて、
あ、ここで来るぞ、と予想がつくので、驚かされはしません。
でも、CGはいらん、と思いましたね。
音と声と気配、それがこの『残穢』の醍醐味です。
明らかに陳腐なCGの人影が這ってくると、お菓子食べたく
なります。
そう、音が重要なので、6年前に映画に行った次男は、
大量のポップコーン食べながら観てましたが、
今回はソフトクリームだけ舐めながら静かに観てました。
畳を擦るス~っという音が重要なところで、ポップコーン
ポリポリやってたら、頭たたきたくなる。
ホラー要素の強いミステリー、という感じで観れば、
ホラー苦手な人もOKではないでしょうか。
事実、その土地の過去を遡っていくという流れは、
かなりミステリーっぽいです。そこに心霊現象が
絡むというエッセンス。
ただ、ホラー好きには物足りない。
それはわたしと次男がホラーに対して神経が鈍く
なりすぎているせいかもしれませんが…。

過去を辿ると、単に孤独死じゃないのか、病死だよね、
精神を病んだ人だからなあ…ということで片づけられて
いた出来事が、全て「嬰児殺し」元を辿れば「床下からの
声」「焼け、殺せ」という声に唆されるという繋がりを持つ。

家の中をゴミ屋敷にして死んだ老人が、
「隙間が嫌いなんだ」
と言っていたことも、

認知症と思われたおばあちゃんが、床下の「猫」に
話しかけていたことも、

zane12.jpg

床下を這いずっていた人間がいた、それに繋がり、
そこからまた過去に遡って最恐の「奥山怪談」に
繋がらざるを得ない。引き寄せられてしまう。

zane14.jpg

さあ、原因は分かったね、久保さんも家は引っ越してるし、
なのに、久保さんの新居ではまた音がする。
そして例のマンションで、久保さんの隣に越してきていた、
仲の良い朗らかな一家は気味の悪い公衆電話からの
着信に悩まされ…他にもあったんだろうなあ…不意に
引っ越した末に一家心中してしまっています。

zane15.jpg

穢れに触れた。
原作で、久保さんが、キャリアかどうか、感染しても
発症するかどうか、それと同じだろうか、という表現を
していましたが、住んでいても何ともない人がいて、部屋が
違うのに、同じ現象が起き、転居して逃げてもついて来る。

穢れに感染したら逃げる術がない怖さ。

DVDとっくにレンタルされとるやん、と改めてじっくり観て、
わたしは、映画館ではなく、DVDや無料動画で何度も
噛みしめるように観ないと、理解できない頭だと、改めて
悲しくなるほど、それを噛みしめることになりました。

怖くはない。
でも、ホラーミステリーの秀作です。
で、怖くないのはわたしです。
次男は、耐性強いのに、わりと怖かったそうですし。

一応、エンドロール終了の後、映画館が明るくなるまで
観ることが重要な映画です。



関連記事

Comment

NoTitle 

あ、行かれたのですね。
私も少し見に行きたい気持ちもあります。
原作は読んだのですが、そんなに怖くは感じなかった。
でも、基本ホラー系は苦手だし、いつも一人で見に行くから余計怖いし。
でもそんなにホラー色は強くないなら大丈夫かなあ?

実は今日はレディースデーで、「ザ・ウォーク」という3Dを見てきたんですよ。
ちょうどいい時間には3Dしかやってなかったのですが、2Dでいいですね。料金も倍だし。
3Dはレディースデーの適用がないそうです。

その後「残穢」も見ようか?と一瞬思ったんですが、時間がかなり空いてしまうのでやめました。
機会があったら見たいなあ。

  • posted by 知秋 
  • URL 
  • 2016.02/04 18:37分 
  • [Edit]
  • [Res]

NoTitle 

知秋さん ★

原作が怖くなかったなら、映画もほぼ大丈夫だと思いますよ。
「仄暗い水の底から」の監督なので、ホラー映画特有の演出はさりげなく強められていて、一度触れたら逃れられないことを暗示させるラスト近くは原作より怖いかも知れません。
小野不由美は「ゴーストハント」を読む限りでは、霊を「現象」や「情報」として捉えようとしてそれでは納得のいかないことが多い、という事例を登場人物に話させているので、冷静に書く分だけ、なおホラー味があって怖いと思うんですが、書いてるご本人はほとんど霊を信じていないんですね。たぶん、そういった人のほうが霊を書き込めるんだと思います。今回の監督も信じない派で、そういう人は一歩引いて作品としてホラーを作る、怖いよ怖いよ、と陶酔しながら小説や映画を作ったりしないので、その点安心して楽しめます。
わたしと息子二人は(母も)ホラー耐性があまりに強すぎて、怖さを感じないものが多すぎるんですが、一般の人が見ても、夜トイレに行けないとか、天井や床下が気になるとか、そこまで怖くはないと思いますよ。
  • posted by ざくろ 
  • URL 
  • 2016.02/05 14:00分 
  • [Edit]
  • [Res]

Comment_form

管理者のみ表示。 | 非公開コメント投稿可能です。

ご案内

インフォメーション

2018/1/21 日本映画「帝一の圀」をキャプチャー加えて改稿しました

更新履歴



総記事数:

プロフィール

ざくろ

Author:ざくろ
お越し頂いてありがとうございます。
当ブログ管理人は好みが偏っており、
ジャンルはバラバラです。
世の中から死滅した録画ビデオや
幼稚園時代に観た映画の無料動画
幼稚園時代に読んだ本にまで遡って
感想を書いています。
更新は月に数回~数ヶ月に1回と
マチマチです。
アフィリバナーを貼っていますが、
表紙やパッケージを「こんなです」と
貼っているというのが理由ですので、
嫌な方は押さないでくださいね。
amazonなので、ここより役に立つ
他の方のレビューが読めるという
メリットだけはありますし、
押しただけでは売れませんので、
その点はご安心くださいませ^^

更新時以外あまりチェックしないので、
コメントには気づきにくいです。
その点ご了承ください。
原則リンクは当方からは貼りません。
お貼り頂くのはご自由にして下さいね。
もしお貼りいただいた場合、ちょっと
教えていただけると嬉しいです^^
うちからも貼ってもいいよ!と
言っていただければ、もっと嬉しいです!

カレンダー

プルダウン 降順 昇順 年別

04月 | 2018年05月 | 06月
- - 1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30 31 - -


Comments...A

<>+-

お願い

このブログの文章、画像の転載を禁止致します。 また、画像と映像の著作権は出版社や映像会社にあり、 著作権侵害に触れない「引用」の域を出ない範囲で キャプチャ他を利用してお借りしていますが、 抵触したと判断され、削除依頼があれば、 画像、動画を削除致します。

最新トラックバック

アクセス

現在の閲覧者数:

Poodle時計(Red)

全記事表示リンク

右サイドメニュー

検索フォーム

ブログ村トーナメント結果上位のみ

いぬばか(映画)
第2回 B級映画ブログトーナメント 準優勝
イヌココロ(絵本)
犬が出てくる絵本ブログトーナメント 優勝
あたしのいもうと(絵本)
こころの絵本ブログトーナメント 優勝
さびしんぼう(映画)
おすすめのファンタジー 5ブログトーナメント 優勝
コブタの気持ちもわかってよ(絵本)
やさしい絵本ブログトーナメント 優勝
白いオウム(絵本)
小さな動物の絵本ブログトーナメント 優勝
ワンワンワンー捨て犬たちの小さなおはなし(絵本)
やさしい絵本ブログトーナメント 優勝
きんいろきつねのきんたちゃん(絵本)
お勧め絵本トーナメント 準優勝
光の帝国 常野物語(小説)
私の好きなファンタジートーナメント 準優勝
優駿(小説)
馬が出てくる本トーナメント 優勝
ゴーストハント6 海からくるもの(小説)
ホラー映画・小説トーナメント 優勝
帝都物語(映画)
第11回ホラー映画トーナメント優勝
黄泉がえり(映画)
おすすめのファンタジー(4)優勝
遠い海から来たCOO(アニメ映画)
第9回アニメ映画トーナメント優勝
さくら(小説)
忘れられない本(3)トーナメント優勝
夏の庭ーThe Friend-(児童文学小説)
忘れられない本 (4) ブログトーナメント優勝
うらぼんえ(二時間ドラマ)
おすすめのファンタジー 7ブログトーナメント優勝
ぼくらの(漫画)
アニメ&ソング、漫画のブログ7 トーナメント 優勝
里見八犬伝
ファンタジー作品3ブログトーナメント優勝

2015.8.1より

ブログ内のどの記事を多く見て頂いたかの集計です 4時間ごとに集計されています

2016年4月から動作せず全く反映していませんでした。記事アクセスにかなり変動がありましたがご参考にならず申し訳ありません。4ヶ月経過後対処して頂きました。