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時々しか書けない本と映画の下手な感想文

映画・本ジャンル雑多な偏愛ど下手感想文。全力ネタバレ注意で。

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聲の形(日本アニメ映画)

アニメにするか日本映画にするか迷いましたが
そんなこと言ってると全部日本映画にしてしまうので、
ここは仕方なくアニメに。

原作は少マガで読みました。
とはいえ、衝撃を受けたのは読み切り。
将也が硝子をいじめまくった小学生時代から、
手話を覚えて彼女と再会した高校生のラストという
たった一話が、わたしにとってはベストでした。
そのあと連載されて読んだけど、
ダラダラしてるかなーと読み切れないうちに
連載終わってました。

koenokatachi01.jpg
koenokatachi02.jpg
koenokatachi03.jpg

将也が率先して硝子をいじめたのは事実ですが、
聴覚障害がある少女をクラスに
受け入れることに責任感を持たず、
投げやりに生徒に任せきりにした
担任に一番腹立たしさを感じたのは
わたしだけ……かなあ……。

koenokatachi05.jpg

手のひら返しのいじめ。

自分をいじめた将也の机の中傷落書きを
毎朝一番に消していた硝子。

彼女は後天的に聴覚障害があるんでしたっけ?
言葉での意思疎通を、筆談であってもメールであっても
問題がない、ただ聞こえないだけ。

言葉というもの、音というものを理解している。

koenokatachi07.jpg

「俺とおまえ、友だちになれるか?」

この手話、この程度はわかるんです。
小学生の頃、理由があって簡単な手話と
指文字を覚えたことがあり、
本当に50音を表す指文字と
簡単な単語しか今では覚えてないけれど、
このシーンの将也の手話の手の動きが、
しっかり再現されてて、
読み切りだけでよかったのになあ、と思ってしまいました。

で、ダラダラ突入かと思ったけど、
将也は中学も高校も、
障害者をいじめたとして居場所がなかった、
それを解決する必要があったんだったと
忘れてた。

いじめとか孤立とか、
長年体験してみると理解できるけど、
本当に気持ちが透明になって、
大したことではないんだと自分に言い聞かせられる、
そうやって毎日を送ることができるんです。
それが本心かどうかは人によるけど、
個人的にはわたしは本心から、
どうせいじめたほうもいじめられたわたしも
みんないつか死ぬし、大したことないでしょ?
とまでお坊さんみたいな気持ちで毎日スムーズに過ごせてた。
周りに誰もいないと思えばなんてことはない。
でも、将也の目はいつも死んでいて、
周りの顔を判別しない、言葉も聞かないことに、
たぶん痛みを感じている。
硝子の補聴器を弁償した170万を母にバイト代で返し、
死のうとしたのは、硝子や母への罪悪感。
いじめられて居場所がなく、無表情のままズタズタだった。

koenokatachi09.jpg

初めてできた親友。
面白いビジュアルだけど、いい奴だ、これ。
てか、将也がいいやつなんですよ。
全然知らない奴、と思ってたのに(実は後ろの席)、
カツアゲされてるところを助けてやったことで、
生涯の親友を得た。
カツアゲって言っても自転車だけど、
代わりに自分の自転車を譲り、
かっぱらわれた自転車を、
この永束くんは探してきてくれるという
人格者です。

koenokatachi10.jpg

koenokatachi13.jpg

小学生時代のエピソードも、連載ではかなり
長くなっていて、
先生の一人が、筆談では硝子が不便だから
みんなで手話を覚えようといったとき、
クラスではもう女子も彼女を疎んじていて、
彼女のために手話を覚えようとしたのは
佐原だけでした。
佐原も居場所がなくなり、学校に来られなくなり、
これが連載時に涙ぼろぼろ出ちゃって。
敵認定すると容赦ないというか。
やってる側は遊びでしかないから
ほっておくしかないんだけど、
学校という生活の大半、人生の半分を過ごす場所が
それじゃスルーできるはずもない。

佐原が硝子のために、その後も手話を勉強していて、
再会を大喜びし、硝ちゃん、と呼んでるのは、
この子すごいや、としか思えない。
卒業式まで不登校だったのに、
ちゃんと高校に行って、
再会した硝子を親友として受け入れてるんですからね。

koenokatachi14.jpg

大人が大人として、大人の事情や感情を丁寧に
描かれているところを、
母親の立場として嬉しく思います。

西宮硝子の母は、いじめっ子の石田将也を今でも
許してなかった。
けれど、その将也は硝子の投身自殺を救い、
自分が命を落としかけた。
そのことで、将也の母に土下座する、
この母と母のシーンって涙が出る。

koenokatachi15.jpg

ところで、硝子がちゃんと発音できなくて、
「好き」を「月」に聞き違えた将也には、
彼女の気持ちはちゃんと伝わったのか?

そりゃあの中盤のシーンは、硝子もショックだ。

人は簡単に誤解し合って関係が崩れるし、
それをまた繋ぐには時間がかかる。
かと思うと、繋がるとあっという間に深く繋がったりする。

漫画だと馬鹿にできない作品。









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2018/1/21 日本映画「帝一の圀」をキャプチャー加えて改稿しました

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