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時々しか書けない本と映画の下手な感想文

映画・本ジャンル雑多な偏愛ど下手感想文。全力ネタバレ注意で。

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いぬやしき(青年SF漫画)

家族にも疎外され見た目は老人のような定年近い
中年男「犬屋敷壱郎」が、
異星人乗り物の墜落に巻き込まれて死に、
繕うために機械の体にされて、
人を救っていくSFストーリー漫画。

原作は今年2017年7月に終了しました。
アニメは今年10月12日から始まって数日前に
終わりました。
なので書くんですが、わたしの感想だけでは
偏りがあるのが分かったので、
クチはさんできた息子の意見も加えながら書きます。

犬屋敷はローンなし一括で一戸建てを買った途端、
がんで余命三ヶ月と宣告されてますから、
ある意味救われたと思っていいと思います。
そしてこれは性善説性悪説に分かれた二人の
登場人物のストーリーです。
犬屋敷と同じ場所にいて同じように機械になった
高校生の獅子神は、快楽大量殺人のために、
機械の力を使います。
犬屋敷は平和に暮らす人に迫る危機を取り除き、
そっと去っていく静かなヒーローという立ち位置。

自分の大事な誰か以外は、誰が死のうと関係ないという
獅子神の考えは、わりと普通に多くの人が
持ってるかもしれないと思う淡泊な社会、
いや、暗く痛々しい触れたら切れそうな関係。
実際息子もそうです。
関係ないというか、何とも思わないという。
ただ、獅子神のように殺すのは絶対に許せないと、
そこで何かが違うんです。
息子もサイコパスかなと思うんですが、
サイコキラーではない。
関係ない人が死ぬことに何も感じないことと、
それを殺すことは違っていて、
誰かを殺す人間に激しい怒りを感じるという。
犬屋敷は「傷つけられる」「殺される」人に
共感し、悲しみを感じるし、わたしもそちらに近く、
人を傷つけたり殺したりを許せないというのも、
加害者を見るか被害者を見るか、
分かれているわけです。
だから獅子神に対する見解も少し息子とは
分かれた感じです。
わたしは同情までしないけど、

やり直すことはできなかったんだろうか

というやるせなさがあります。
母を特別大切に想い、自分を匿ってくれたしおんと
その祖母を大切に想い、
親友の安堂直行を大切に想い、
その存在を守ろうとする人間の温もりがあるのに、
それを他者に向けられなかった歪みが
大量殺人者に彼を変えてしまいました。
しおんの言葉で一時は難病患者を
治す行為に切り替えたこともあったのに、
罪は許されないし、
息子もまた、
「新しく誰かを救うより殺した人を戻せ」
と言う、それは正しいと思います。

性悪説に基づいて動く獅子神がいるから、
素朴で優しい犬屋敷が生きてきます。
動物愛護センターから犬を引き取って慈しみ、
その犬はな子は機械になった主人への
態度を変えることなく愛し続けます。
主人が機械になっても人であったことの証明として、
犬は必要な存在だったと思います。

性善説とか性悪説とか、なんでしょうね?
わたしは他人であっても理不尽な事故や事件に
巻き込まれたり、そのせいで死んだりしてほしくは
ありません。
それは性善説の善ではなく、気が小さいからだと
思っています。

GANTZの後半同様世界観が変わり、
隕石が衝突するのを回避するため、
まずは獅子神が自爆を、
それでも足りなくて犬屋敷も自爆をする、
その悲しいラストはアニメで尚泣ける演出でした。
なぜ隕石演出が必要だったのか。
あのふたりは地球にいてはいけないから、
消すしかない存在だったし、
では太陽に突っ込むとか、
とにかく地球外で消し去る以外ないからでしょう。

SFですが、やはり根源は人間の精神性だと思います。
ないがしろにしていた父(夫)が無償で人を救い続ける、
真に尊敬できる人物だと気づき、
冷めていた家族の絆が戻って笑い合えるようになったとき、
大切な存在になった犬屋敷は喪われてしまう、
あまりに悲しい結末です。
家族だけではなく地球の全ての笑顔を守るため、
ちっぽけな初老の男が自分の命を散らした、
その尊さがもうひとつのテーマであると思うんです。

GANTZとどちらが好きかと優劣つけがたいですが、
主人公も全然違うので、
これはこれ。

ただ優しい人が自分を犠牲にして守り通した地球は、
また元通りにくだらなく汚れていくだろうから、
人間は馬鹿です。




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2018/1/21 日本映画「帝一の圀」をキャプチャー加えて改稿しました

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