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時々しか書けない本と映画の下手な感想文

映画・本ジャンル雑多な偏愛ど下手感想文。全力ネタバレ注意で。

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光の帝国 常野物語(小説)

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準優勝しました!

人とは違う不思議な力を持ちながら、静かに普通の暮らしを
営む「常野一族」。
彼らの力はそれぞれ様々ですが、力を無意味に他者に誇示
することなく、ささやかな幸福を求めて生きること。
その一族を導く、長寿のツル先生。
第一弾の「光の帝国」は違う力を持つ彼らの、様々な短編集
です。

短編集なので、各話ごとに感想もあり、これは今一つかな、
と思えるエピソードもありましたが、代表作として感想を
書きたいのは、表題作にもなった「光の帝国」です。
太平洋戦争。
人里離れた山の中、常野の子どもたちのための小さな学校
を作るツル先生。一人、また一人と、人とは違う力を持ち、
その力ゆえに心を閉ざした子も集まってきます。
子どもたちの世話をする、何の力も持たない、けれど、
子どもたちの力に怯えもせずに、山で出会った「先生」たち。

軍は子どもたちの力を利用しようと山に入り込み、ツル
先生が援軍を呼びに行っている間に、一人一人、犠牲に
なっていくのです。

あまりに惨く、切なく、悲しい話でした。
弱った子ども二人を守ろうと捨て身で故郷の森に逃げ込もう
としたジロ先生と、抱きかかえられた子どもたち二人が、
原型を留めないほどに蜂の巣にされるシーンは、あまりに
辛くて、涙が止まらなかった。

誰も助からなかった。
誰も生き残れなかった。
兵糧攻めに遭い、幼い子どもたちが、どうしてこんな惨い
死に方をしなければならなかったか。
それは、他の短編とは異なっています。

そして、間に合わなかったツル先生の慟哭と、そんな
ツル先生に降り注ぐ、死んだ子どもたちの穏やかな声。

みんな帰ってくるから、と。

死んだ子どもの一人である岬は、最終話の「国道を降りて…」
で美咲に転生したと思われます。
それを知ったようなツル先生の言葉を読んで、まだ三冊
しか出ていない、この常野シリーズが更に続き、子ども
たちが皆転生して幸福な人生を得て、ツル先生と再会する
ことを願っています。

これ、平成13年にドラマDモードで映像化されて、
同じく読んで泣いた母から、テレビで始まるよ、と聞き、
仕事から帰って喜んで観て、激怒しました。
原作汚しもいいところ。
公式サイトメッセージには褒め言葉ばかりでしたが、
批判は削除したんじゃないかと思うほど、原作を馬鹿に
した出来でした。
ぜんっぜんちゃうやん、原作と!

「光の帝国」「エンド・ゲーム」「蒲公英草紙」と
三冊読みましたが、個人的に「エンド・ゲーム」は全く
頂けなかった…。面白かった「オセロ・ゲーム」に
あんな陳腐な決着つけなくていいのに…。

ということで、「光の帝国」と「蒲公英草紙」がわたし
の常野シリーズです。続き出して下さい。


光の帝国 常野物語 (常野物語) (集英社文庫)
by カエレバ


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Comment

No title 

訪問ありがとうございました。
そして同じ本を読んで感動したことも知って光の帝国の感想を書いて良かったと思っています。
ありがとうございました。
恩田陸の小説はライオン・ハートを読んでから好きになりました。もともとSFが好きだったので、心に触れるようなストーリーなら、なお一層惹かれるようです。そして彼女の作品にそのようなものが多いので、今手当り次第に読みふけっています。(笑)
  • posted by 岬 
  • URL 
  • 2013.12/02 22:21分 
  • [Edit]
  • [Res]

No title 

岬さん ★

こちらこそ、いらして下さってありがとうございます。とても嬉しく思います。
「光の帝国」「蒲公英草紙」はわたしにとって特別な本のひとつで、特に、子どもたちや先生が次々犠牲になっていく表題作は、嗚咽が止まらなくなりました。
わたしは恩田陸作品は、「球形の季節」から入りました。「六番目の小夜子」がその次だったのではないでしょうか。「月の裏側」を読んだはずなのに、すっぽりと記憶が抜けております。
そして「光の帝国」これは衝撃的な作品となりました。
子どもたちが、出来れば三人の先生たちも共にツル先生のもとに帰ってくる日が見たいと思い、続編が出ないだろうか?と常野の公式サイトを時々覗いております。
琴線に触れた作家さんの作品を読み耽ることは本当に幸福な気持ちになりますね。
またお邪魔させて頂きます。
  • posted by かのこ 
  • URL 
  • 2013.12/02 22:37分 
  • [Edit]
  • [Res]

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2018/1/21 日本映画「帝一の圀」をキャプチャー加えて改稿しました

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